「オーナー、おかえりなさい」
出迎えてくれたななみは、クマのぬいぐるみを抱えていた。彼女は可愛いものや動物が好きなようなので、昨日プレゼントしたのだが気に入ってもらえたようで良かった。

最近仕事が終わった後は、ななみの部屋で過ごすことが多い。自分にとってパートナーの彼女との時間は、二人きりのとても大切なものになっている。
「ほら、くまちゃん、パパにおかえりなさいって」
ななみが優しくクマのぬいぐるみに話しかける。


彼女いわく「オーナーにもらった子だから。オーナーはパパだよ。」ということらしい。
じゃあななみはママだね、と冗談を返すと、、
ななみはぬいぐるみを置いた。部屋の空気が変わった。

「……オーナーがパパなら……いいよ、ママになっても……」
ななみは意味ありげにお腹を擦った。
